高校ラグビーの強豪、佐賀工業高校。ついつい男子に目が行くのですが今回は、2013年創部の女子ラグビー部を紹介します。
2022年10月には日本代表候補の選手などを擁し、全国大会で準優勝。中心メンバーを取材しました。
佐賀工業高校女子ラグビー部。部員は12人です。創部は2013年。
ラグビー部OGで、2021年東京オリンピックの7人制ラグビーで活躍した堤ほの花選手が入学した年です。
【佐賀工業2年 谷山三菜子選手】
「女子(自分たち)のレベルが上がっているのを感じた」
攻撃と守備のバランスの良さを武器に、2022年10月に埼玉県で開催された7人制ラグビーの全国大会(12チームが出場)で準優勝に輝きました。
【佐賀工業3年 片岡詩キャプテン】
「いやもう100点です。自分たちの中ではやりきりました」
守備の要はキャプテンの片岡詩。低い姿勢から繰り出す力強いタックルで攻撃を食い止めます。中学時代には福岡県代表として全国優勝を経験、現在も世代別の九州代表です。
【佐賀工業3年 片岡詩キャプテン】
「最終的には気持ち『絶対この人には負けない』という気持ちでやっています」
攻撃の起点は15人制の日本代表候補、町田美陽。173センチの恵まれた体格で強固なスクラムを支えます。
【佐賀工業3年 町田美陽選手】
「背中を張ることと。膝の角度を意識している(膝の角度)100から120度が強い姿勢」
持ち前のパワーを生かした縦に抜け出す突破力も魅力です。
2年生ながら司令塔を務める谷山三菜子。正確なロングパスで試合の流れを巧みにをコントロールします。
【佐賀工業2年 谷山三菜子選手】
「フォロースルー(腕を振りぬく動作)を確実にする」
谷山は12日から7人制の日本代表候補(高校生)としてニュージーランドへの遠征に参加。パス技術に磨きをかけます。
部員12人のうち寮生は8人。厳しい練習の後の食事は、団らんのひと時です。
【佐賀工業3年 片岡詩キャプテン】
「修学旅行でアイス食べ放題だったんですよ。町田選手は、男子の席の近くまで行ってアイス十何本食べてました」
【佐賀工業3年 町田美陽選手】
「十何本目〜とか言ってね」
【町田選手のまねをする片岡選手】
「16本目〜」
チームを3年生として引っ張った片岡と町田にとって、高校生活の最後の舞台となるのが、12月27日に聖地花園で開かれる東西戦です。
【佐賀工業3年 町田美陽選手】
「去年おととしなかった東西(戦)が今年あるので人一倍頑張りたい」
東西戦は、全国の女子ラグビー部員から選ばれた44人が東西に分かれて行う試合。今後も代表チームでの活躍を誓う2人にとっては、節目の大会であると同時に実力を示すチャンスです。
【佐賀工業3年 片岡詩キャプテン】
「15人制の(日本)代表に選ばれたいなと思っているので、東西戦でしっかりアピールして次に(将来に)つながるよう頑張りたい」
高校卒業後、片岡選手は東京で働きながらクラブチームへ、町田選手は福岡の大学で競技を続け、それぞれ日本代表を目指す。
さすがにラグビーはサッカーとは違って男子とは練習試合できないやろな。
九州中からラグビー女子が集まって圧倒的な強豪になってほしい
佐賀工業高校OBです。全国大会優勝を目指して頑張って下さい(ファイト‼)