プレスクラブ(2015年7月16日).
総工費の高騰が問題となっている新国立競技場の建設主体となる日本スポーツ振興センター(JSC)の鬼澤佳弘理事が7月16日、記者会見を行った。鬼澤理事はこの中で、現行の近未来的なデザインを選んだ安藤忠雄審査委員長の意向を尊重しつつ、2019年のラグビーW杯に建設を間に合わせる必要があるとの見方を示した。
鬼澤理事による会見は、イラク人建築家ザハ・ハディド氏の近未来的なデザインを選考した審査委員会の委員長を務めた建築家の安藤忠雄氏の会見に引き続き、同じ会場を使って行われた。
この中で鬼澤理事は依然として安藤委員長がザハ・ハディド氏のデザインを維持したい意向を示していることや、2019年のラグビーW杯に間に合わせる必要性があることの2点を指摘。具体的に新たなデザインが提案されているわけではない現状では、現行案を白紙撤回することは難しいとの立場をあらためて強調した。
ビデオニュース・ドットコムではこの会見の模様をノーカットで放送中。