ヤマハラグビーフットボールクラブヘッドコーチ清宮勝之
日本選手権で初優勝を果たしたラグビー・ヤマハ発動機ジュビロの清宮克幸監督が会見し、記者の質問に答えた。
司会伊藤芳明日本記者クラブ理事長(毎日新聞専務取締役、主筆、編集編成担当)
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記者による会見リポート(日本記者クラブ会報2015年4月号に掲載)
独自性発揮して日本一
ラグビー界のエリートである。選手として早稲田大、サントリーで日本一に輝き、監督では母校を大学日本一、サントリーをトップリーグの頂点に導いた。
それだけではない。2011年、経営再建中で活動規模を縮小したヤマハ発動機の監督に就任し、トップリーグから降格の危機にあったチームを4シーズンかけて日本選手権制覇まで育て上げた。「雑草軍団」のポテンシャルを上げるた結果の優勝に喜びが宿っている。
日本一の背景に「自分たちのスタイルにこだわる」の姿勢がある。端的に言えば、ヤマハ独自のチーム作りであり、それはフランス流を取り入れたスクラムに集約される。大型化や最強国の流れを追うのではなく、大型選手ばかりではないのに強いフランスに、目指す方向を繰り返すした。選手、コーチを派遣して得た栄冠は、ジャンルは異なるが、独創性を求めて世界をリードした日本企業の指向と重複そうだ。
ラグビーは今年ワールドカップ(W杯)があり、4年後は日本で開かれる。「19年には日本人の体格でも戦えることを証明しなければならない」と語り、今年の結果次第で強化方針が変われば「(代表監督に)名乗りを上げる」。強烈な自負心を隠そうともしない。
共同通信編集委員
小沢剛